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記事一覧用語集地域から探す編集部について保育の働き方診断

📑目次

  1. 01はじめに
  2. 02先に結論:合格率は「申請者ベース」、難易度は「足切り」で見る
  3. 03令和7年度の数字
  4. 04図:令和7年度の申請者と合格者
  5. 05合格率の分母を確かめる
  6. 06筆記試験の合格基準
  7. 07実技試験の合格基準
  8. 08科目合格と3年間の持ち越し
  9. 09図:科目合格の持ち越し
  10. 10難易度を分解して考える
  11. 11図:難易度を3つに分解
  12. 12学習時間の現実
  13. 13受験費用と学習費用
  14. 14再受験の戦略
  15. 15よくある誤解
  16. 16初学者の学習スケジュール例
  17. 17試験当日の注意点
  18. 18科目別の対策のポイント
  19. 19受験の申込み方法
  20. 20地域限定保育士試験
  21. 21学習を続けるための工夫
  22. 22合格率が年度で変わる理由
  23. 23出題範囲と法令の扱い
  24. 24よくある質問
  25. 25参考文献・出典
  26. 26まとめ
保育の働き方診断
保育士試験の難易度・合格率とは?数字の読み方と科目別の対策
保育士向け

保育士試験の難易度・合格率とは?数字の読み方と科目別の対策

保育士試験の合格率19.4%の分母、科目ごとの60%基準、実技2分野の足切り、科目合格の3年持ち越しを整理します。

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ポイント

保育士試験の難易度の要点

令和7年度の保育士試験は、申請者54,807人に対して合格者10,621人で、申請者ベースの割合は19.4%です。ただし受験者数は公表されていません。難易度は合格率だけでなく、9科目それぞれ60%の足切りと、実技2分野の30点で決まります。

📑目次▾
  1. 01はじめに
  2. 02先に結論:合格率は「申請者ベース」、難易度は「足切り」で見る
  3. 03令和7年度の数字
  4. 04図:令和7年度の申請者と合格者
  5. 05合格率の分母を確かめる
  6. 06筆記試験の合格基準
  7. 07実技試験の合格基準
  8. 08科目合格と3年間の持ち越し
  9. 09図:科目合格の持ち越し
  10. 10難易度を分解して考える
  11. 11図:難易度を3つに分解
  12. 12学習時間の現実
  13. 13受験費用と学習費用
  14. 14再受験の戦略
  15. 15よくある誤解
  16. 16初学者の学習スケジュール例
  17. 17試験当日の注意点
  18. 18科目別の対策のポイント
  19. 19受験の申込み方法
  20. 20地域限定保育士試験
  21. 21学習を続けるための工夫
  22. 22合格率が年度で変わる理由
  23. 23出題範囲と法令の扱い
  24. 24よくある質問
  25. 25参考文献・出典
  26. 26まとめ

はじめに

「保育士試験の合格率は約20%」と聞いて、難しすぎると感じたことはないでしょうか。しかし、その20%が何を分母にした数字かは、あまり説明されていません。

保育士試験は、9科目の筆記と2分野の実技で構成され、科目ごとに合格基準があります。総得点で合否が決まる試験ではないため、合格率だけでは難易度を測れません。

この記事では、公表されている数字の読み方、科目ごとの足切り、実技の基準、科目合格の持ち越し、学習時間と費用を整理します。

先に結論:合格率は「申請者ベース」、難易度は「足切り」で見る

令和7年度の公表値は、申請者54,807人、合格者10,621人です。10,621 ÷ 54,807 ≒ 19.4%で、よく「合格率19.4%」と紹介される数字は、申請者を分母にした割合です。

ただし、申請者には当日欠席した人も含まれます。実際に受験した人の数は公表されていないため、この19.4%は「受験者に対する合格率」とは異なります。

難易度を測るには、合格率よりも、科目ごとの合格基準と、実技の足切りの方が役に立ちます。9科目のうち1科目でも60%に届かなければ不合格です。

令和7年度の数字

こども家庭庁が公表した令和7年度の保育士試験の実施状況は、次のとおりです。

区分申請者数合格者数
1回目試験26,654人5,620人
2回目試験28,153人5,001人
合計54,807人10,621人

このほか、全科目免除者が1,996人います。全科目免除とは、幼稚園教諭免許を持つ方などが、筆記・実技の全部または一部を免除される制度です。

19.4%の計算

10,621人 ÷ 54,807人 = 19.38%です。小数第2位を四捨五入すると19.4%になります。この計算は、あくまで「申請者に対する合格者の割合」です。

1回目と2回目の違い

1回目は5,620人、2回目は5,001人が合格しています。合格者数だけを見ると1回目が多いですが、申請者数も異なるため、回ごとの難易度を単純に比べることはできません。

図:令和7年度の申請者と合格者

令和7年度の申請者と合格者
申請者
54,807人
欠席者を含む
1回目26,654人
2回目28,153人
合格者
10,621人
全科目免除1,996人
1回目5,620人
2回目5,001人
10,621 ÷ 54,807 ≒ 19.4%(申請者ベース)。
図:令和7年度の申請者と合格者

合格率の分母を確かめる

保育士試験の合格率を調べると、「約20%」「19.4%」「25%」など、媒体によって数字が異なります。違いの原因は、分母と年度です。

申請者数と受験者数は違う

申請者数は、受験を申し込んだ人の数です。当日欠席した人も含まれます。受験者数は、実際に試験を受けた人の数です。こども家庭庁の令和7年度の表には、受験者数の欄がありません。

分母が変わると率も変わる

仮に受験者数が申請者数より少なければ、受験者を分母にした合格率は、19.4%より高くなります。逆に、合格者数に全科目免除者を含めるかどうかでも、数字は変わります。

数字を読むときの確認事項

  • いつの年度・回の数字か
  • 分母は申請者か受験者か
  • 合格者に全科目免除者を含むか
  • 出典はこども家庭庁か、民間の集計か

「合格率が低いから難しい」と決める前に、分母と出典を確認します。この記事では、申請者ベースの19.4%と明記して使います。

筆記試験の合格基準

筆記試験は9科目で、科目ごとに満点の60%以上が合格基準です。9科目の総得点で合否が決まるのではありません。

科目満点合格基準(60%)
保育の心理学100点60点
保育原理100点60点
子ども家庭福祉100点60点
社会福祉100点60点
教育原理50点30点
社会的養護50点30点
子どもの保健100点60点
子どもの食と栄養100点60点
保育実習理論100点60点

教育原理と社会的養護はセット

教育原理と社会的養護は、2科目とも60%(30点)以上が必要です。片方だけ合格しても、もう片方が基準に届かなければ、その回は不合格になります。この2科目は各50点・30分で、他の科目より短い試験です。

科目ごとの足切り

得意科目で高得点を取っても、苦手科目が60%に届かなければ不合格です。9科目のうち、1科目でも足を切ると、その回は合格できません。苦手科目を放置しないことが、最短合格の条件です。

実技試験の合格基準

実技試験は、筆記試験の全科目に合格した人が受験します。音楽・造形・言語の3分野から2分野を選び、選んだ2分野ともに合格基準を満たす必要があります。

2分野を選ぶ

3分野のうち2分野を選択します。得意な分野を2つ選ぶのが基本ですが、課題の傾向と練習時間を考えて決めます。

合格基準

各分野は50点満点で、満点の60%にあたる30点以上が合格基準です。2分野の合計点ではなく、それぞれ30点以上が必要です。片方が30点を超えても、もう片方が30点未満なら不合格になります。

分野ごとの内容

  • 音楽:ピアノの弾き歌い
  • 造形:課題に沿った制作
  • 言語:素話(絵本を使わない語り)

実技で差がつく理由

筆記は過去問とテキストで対策できますが、実技は練習量と添削の有無が結果に表れます。音楽は課題曲の練習、造形は時間内に仕上げる練習、言語は3分程度の語りの練習が必要です。

科目合格と3年間の持ち越し

筆記試験は、科目ごとに合格が認定されます。合格した科目は、合格した年を含めて3年間有効です。この制度を「科目合格」と呼びます。

持ち越しの仕組み

例えば、1年目に6科目合格し、3科目が不合格だった場合、2年目は残りの3科目を受験できます。ただし、3年の有効期間を過ぎると、合格した科目の免除がなくなります。

持ち越しを前提にした戦略

  • 1年目は9科目すべてを受験し、合格科目を増やす
  • 2年目は残りの科目と実技に集中する
  • 3年目は、免除が切れる科目を確認して再受験する

注意点

科目合格の免除は、申請時に手続きが必要です。また、教育原理と社会的養護は、同じ回に両方合格する必要があります。片方だけの合格は、翌年にもち越せません。

持ち越しは便利ですが、年をまたぐと学習の記憶が薄れます。1年目でできるだけ多くの科目を合格しておくことが、最短合格につながります。

図:科目合格の持ち越し

科目合格の持ち越し
1
9科目受験
2
合格科目を認定
3
3年間有効
4
残り科目を受験
教育原理と社会的養護は、同じ回に両方合格が必要です。
図:科目合格の持ち越し

難易度を分解して考える

「保育士試験は難しい」と言われますが、難しさは1つではありません。次の3つに分けると、対策が見えます。

1. 科目の多さ

9科目と聞くと多く感じますが、1科目あたりの出題範囲は限られています。科目ごとに過去問を解き、60%に届くかを確認します。

2. 足切りの厳しさ

総得点ではなく、科目ごとの足切りです。苦手科目が1つあるだけで不合格になるため、「まんべんなく60%」を目指す必要があります。

3. 実技の対策

筆記に合格しても、実技でつまずく人がいます。音楽の弾き歌い、造形の時間内制作、言語の素話は、ぶっつけ本番では対応しにくいです。早めに練習を始めます。

科目別の傾向

制度系の科目(子ども家庭福祉、社会福祉、教育原理、社会的養護)は、法改正や制度の理解が必要です。保育の心理学、保育原理、保育実習理論は、保育の考え方と実践の理解が問われます。子どもの保健、子どもの食と栄養は、身体・栄養の基礎知識です。

自分の得意・不得意は、過去問を解いて確認します。合格点までの距離が分かれば、学習の優先順位を決められます。

図:難易度を3つに分解

難易度を3つに分解
科目の多さ9科目
↓ 1科目でも不足
足切り各60%
↓ 筆記合格後
実技2分野30点
総得点ではなく、科目ごとの基準です。
図:難易度を3つに分解

学習時間の現実

保育士試験の学習時間は、「100〜150時間」という目安を挙げる媒体もあります。ただし、これは前提条件付きの数字です。

100〜150時間で足りる人

保育・子育ての経験がある、大学で関連科目を学んだ、過去に受験したことがある、といった場合は、100〜150時間で合格に届くことがあります。

初学者の場合

未経験の場合は、9科目の範囲を一から学ぶため、数百時間を見込む方が現実的です。1日2時間×6か月で約360時間、1日1時間×1年で約365時間が目安になります。

学習時間の作り方

  • 通勤・家事の時間に動画講義を聞く
  • 昼休みに過去問を10問解く
  • 休日にまとめて2〜3時間学習する
  • 試験前の1か月は、実技の練習時間を確保する

学習時間は、生活によって変わります。他人の数字をそのまま当てにせず、自分の使える時間から逆算して計画を立てます。

受験費用と学習費用

保育士試験にかかる費用は、受験手数料と教材費に分かれます。

受験手数料

受験手数料は、筆記試験と実技試験で必要です。金額は都道府県によって異なる場合があるため、受験する都道府県の案内を確認します。独学の場合、受験手数料が費用の大部分を占めることがあります。

教材費

テキストと過去問題集で数千円〜1万円程度、通信講座なら数万円が目安です。実技対策の講座や添削を利用する場合は、追加の費用がかかります。

費用を抑える方法

  • 過去問は自治体・協議会の公表資料を活用する
  • 通信講座は教育訓練給付金の対象かを確認する
  • 実技は、練習会や添削を単発で利用する
  • 科目合格を活かして、受験回数を抑える

費用だけでなく、学習期間とサポートの内容を合わせて比較します。

再受験の戦略

1回で9科目すべてに合格する人は多くありません。科目合格を活かして、2年・3年で合格する戦略が現実的です。

不合格科目を特定する

受験後は、科目ごとの得点を確認します。60%に届かなかった科目、あと数点だった科目を分けて、優先順位を付けます。

1年目の結果別の計画

  • 合格科目が6〜8科目:残りの科目と実技に集中する
  • 合格科目が3〜5科目:苦手科目を基礎から学び直す
  • 合格科目が0〜2科目:学習時間と方法を見直す

実技の再受験

筆記に合格して実技で不合格になった場合は、翌年に実技だけを受験できます。課題の傾向を確認し、練習量を増やします。音楽は弾き歌いの練習、造形は時間内に完成させる練習、言語は3分の語りの練習を重ねます。

モチベーションの維持

再受験は、孤独になりがちです。学習仲間、通信講座のコミュニティ、家族の協力を得ながら、小さな目標を積み上げます。

よくある誤解

「合格率20%だから、80%は落ちる」

19.4%は申請者ベースの数字で、受験者ベースではありません。欠席者を含むため、実際に受験した人の中での割合とは異なります。

「9科目の総得点で合否が決まる」

科目ごとの足切りです。得意科目で高得点を取っても、苦手科目が60%に届かなければ不合格です。

「実技は1分野だけ合格すればいい」

選んだ2分野の両方で30点以上が必要です。片方だけでは合格できません。

「独学では合格できない」

独学でも合格は可能です。ただし、学習計画の管理、法改正の情報収集、実技の練習を自分で行う必要があります。

「科目免除は自動で適用される」

科目免除は、申請時に手続きが必要です。証明書類の準備を忘れると、免除が適用されません。

「合格率が低い年度は、問題が難しい」

合格率は、申請者数・合格者数・免除者の扱いで変わります。問題の難易度だけでは説明できません。

初学者の学習スケジュール例

未経験から保育士試験を目指す場合の、1年間のスケジュール例です。

時期学習内容
1〜3か月目テキストを通読し、基礎科目(保育原理、保育の心理学)から学ぶ
4〜6か月目制度系の科目(子ども家庭福祉、社会福祉、教育原理、社会的養護)を学ぶ
7〜9か月目過去問を科目ごとに解き、60%に届かない科目を復習する
10〜11か月目実技の練習を始める。音楽・造形・言語から2分野を選ぶ
12か月目模擬試験、苦手科目の最終確認、実技の仕上げ

1日の学習例

平日は通勤・昼休みに30分〜1時間、休日は2〜3時間を確保します。仕事が忙しい時期は、学習量を減らしても、毎日少しずつ触れることを優先します。

試験前の1か月

新しい教材に手を広げず、過去問と苦手科目の復習に絞ります。実技は、本番と同じ時間・環境で練習します。

試験当日の注意点

持ち物

受験票、筆記用具、時計、写真、マスクなど、案内に指定された持ち物を準備します。会場によっては、上履きや昼食が必要です。

時間配分

筆記は科目ごとに時間が決まっています。1問に時間をかけすぎず、解ける問題から進めます。教育原理・社会的養護は30分と短いため、特に時間配分に注意します。

実技の準備

音楽は課題曲の練習、造形は道具の準備、言語は語りの練習をします。当日の服装や持ち物は、案内を確認します。

体調管理

試験は1日がかりです。前日は早めに休み、当日は余裕を持って会場に向かいます。緊張で実力を出せないことがあるため、シミュレーションをしておきます。

科目別の対策のポイント

制度系の科目

子ども家庭福祉、社会福祉、教育原理、社会的養護は、制度と法改正の理解が必要です。テキストの丸暗記ではなく、制度の目的と背景を押さえます。教育原理と社会的養護は各50点・30分なので、過去問で時間配分に慣れます。

保育の理論・実践系

保育の心理学、保育原理、保育実習理論は、保育の考え方と実践の理解が問われます。人名・理論・用語を、具体例とセットで覚えます。

健康・栄養系

子どもの保健、子どもの食と栄養は、身体の仕組みと栄養の基礎です。数字(発達の目安、栄養素の働き)を整理し、誤りやすい点をノートにまとめます。

共通の対策

  • 過去問を年度ごとに解く
  • 間違えた問題を、理由まで確認する
  • 法改正・制度改正の情報を更新する
  • 60%に届かない科目を、重点的に復習する

受験の申込み方法

保育士試験の申込みは、都道府県ごとに行います。受験する都道府県の案内に従って、期間内に申請します。

申込みの流れ

  1. 受験資格を確認する
  2. 受験案内を取り寄せる、またはWebで確認する
  3. 申請書類を作成する(写真、証明書、免除申請など)
  4. 受験手数料を納付する
  5. 受験票を待つ

注意点

  • 申込み期間は短いため、早めに準備する
  • 証明書は、発行に時間がかかる場合がある
  • 科目免除を申請する場合は、必要書類を確認する
  • 受験地は、都道府県によって制限がある場合がある

申込み後に受験資格が確認できない場合は、受験できないことがあります。不明点は、早めに試験担当窓口に問い合わせます。

地域限定保育士試験

地域限定保育士試験は、自治体が実施する保育士試験です。合格すると、その自治体の区域内で保育士として働けます。

通常の試験との違い

地域限定保育士は、働ける地域が限定される代わりに、試験の実施状況や合格基準が自治体ごとに設定されます。通常の保育士試験と並行して受験できる場合もあります。

注意点

地域限定保育士は、全国で働ける保育士資格とは異なります。転居や転職で地域を出る場合は、通常の保育士資格が必要になります。制度の内容は自治体によって異なるため、募集要項を確認します。

向いている人

その地域に定住する予定がある方、地域の保育に貢献したい方に向いています。通常試験の合格を目指すか、地域限定を選ぶかは、キャリア計画に合わせて決めます。

学習を続けるための工夫

保育士試験は、学習期間が長くなりがちです。モチベーションを保つ工夫が、合格への近道になります。

小さな目標を立てる

「今週は過去問を50問解く」「今月は1科目を終える」など、小さな目標を設定します。達成できたら、自分を褒める習慣をつくります。

学習記録をつける

学習時間と進捗を記録すると、積み上がりが見えます。忙しい日が続いても、記録があると再開しやすくなります。

仲間をつくる

通信講座のコミュニティ、SNSの学習グループ、家族や友人に、学習の目標を伝えます。一人で抱え込まないことが、継続の支えになります。

休むことも計画に入れる

毎日学習し続けると、疲れがたまります。週に1日は休む、試験前に詰め込みすぎないなど、余白を残した計画を立てます。

合格率が年度で変わる理由

保育士試験の合格率は、年度や回によって変わります。数字の変化には、いくつかの要因があります。

申請者数と受験者数の差

申請しても受験しない人が増えれば、申請者ベースの合格率は下がります。反対に、受験者だけを分母にすると、率は高くなります。

免除者の扱い

全科目免除者は、合格者に含めるか別に扱うかで、数字が変わります。令和7年度は、全科目免除者が1,996人います。

問題の難易度

問題が易しければ合格者は増え、難しければ減ります。ただし、合格基準は毎年60%で、問題の難易度によって基準が変わるわけではありません。

受験者の層

初受験者と再受験者の割合、学習環境によっても、合格率は変わります。数字だけで難易度を判断せず、自分の科目ごとの得点を見ます。

数字を自分の学習にどう使うか

合格率は、自分の合格可能性を直接示す数字ではありません。大切なのは、科目ごとの得点が60%に届いているかです。過去問で科目別の得点を記録し、届かない科目を重点的に復習します。合格率は、試験の全体像を知る参考として使い、学習計画は自分の得点をもとに立ててください。

出題範囲と法令の扱い

保育士試験の筆記は、保育所保育指針や児童福祉法など、法令・指針に基づいて出題されます。

出題の基準

試験の出題範囲は、厚生労働省の「保育士試験の出題範囲」で定められています。法令や指針は、試験実施前に施行されたものが対象です。

法改正への対応

子ども・子育て支援制度、児童福祉法、保育所保育指針は、改正されることがあります。テキストが古い場合は、最新の改正に対応しているかを確認します。

学習のポイント

  • 法令は、条文の目的と仕組みを理解する
  • 保育所保育指針は、全体の構成を押さえる
  • 改正点は、過去問との違いを確認する
  • 数字(年齢、人員配置、単価)は、正確に覚える

制度系の科目は、改正点が出題されやすいため、最新の情報を確認しながら学びます。

よくある質問

保育士試験の合格率はどのくらいですか?

令和7年度は、申請者54,807人に対して合格者10,621人で、申請者ベースの割合は19.4%です。受験者数は公表されていません。

合格点は何点ですか?

筆記は科目ごとに満点の60%以上です。100点の科目は60点、50点の教育原理・社会的養護は30点です。実技は選んだ2分野それぞれ30点以上が必要です。

1科目だけ不合格だった場合はどうなりますか?

その回は不合格です。ただし、合格した科目は3年間有効なので、翌年以降に残りの科目を受験できます。

何年で合格する人が多いですか?

1回で合格する人もいれば、2〜3年かけて科目合格を積み上げる人もいます。学習時間と生活状況によって異なります。

独学でも合格できますか?

可能です。過去問とテキストを中心に、科目ごとの60%を目指します。実技は、練習量と添削の有無が結果に影響します。

実技はどの分野を選ぶのがいいですか?

音楽・造形・言語のうち、2分野を選びます。得意分野と練習時間で決めます。課題の傾向を確認し、早めに練習を始めます。

科目免除はどうやって申請しますか?

受験申請時に、免除の申請と証明書類の提出が必要です。対象や必要書類は、受験する都道府県の案内を確認します。

参考文献・出典

  • [1]
    保育士試験の実施状況(令和7年度)- こども家庭庁

    申請者数・合格者数・全科目免除者数

  • [2]
    保育士資格取得方法- こども家庭庁

    令和7年度の受験申請者数・全科目合格者数

  • [3]
    筆記試験(後期)概要- 全国保育士養成協議会

    科目ごとの満点と合格基準

  • [4]
    保育士試験の合格率と難易度|公表されている数字の読み方- 合格ナビ

    申請者数と受験者数の違い、合格率の分母

  • [5]
    保育士試験は独学で合格できる?勉強法・費用・スケジュール- アルクの資格比較

    令和7年度の合格率と学習時間の目安

まとめ

保育士試験の合格率は、令和7年度で申請者54,807人・合格者10,621人、申請者ベースで19.4%です。受験者数は公表されていないため、この数字を「受験者の合格率」と混同しないことが大切です。

難易度を測るには、9科目それぞれ60%の足切り、教育原理・社会的養護の両方合格、実技2分野の30点以上を確認します。科目合格は3年間有効なので、2〜3年かけて積み上げる戦略も現実的です。まずは過去問で、自分の科目別の得点を確認してください。科目ごとの記録が、合格への近道になります。

資格の取り方の全体は保育士資格の取り方、資格取得後の転職は保育士の転職活動の進め方で整理しています。

記事の情報について

本記事は、保育士の仕事・転職・復職を検討される方に向けた一般的な情報提供です。 個別の労働条件や法解釈、園の運用についての判断は、勤務先・自治体・社会保険労務士等の専門家にご確認ください。

掲載情報は公開時点の公的資料・業界資料に基づき作成していますが、制度改正等により最新の内容と異なる場合があります。

公開日: 2026年10月25日最終更新: 2026年10月25日

執筆者

保育のハタラクナカマ編集部

編集部

保育士の転職・復職に関する情報を、一次資料と現場経験者の確認をもとに編集しています。

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