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記事一覧用語集地域から探す編集部について保育の働き方診断

📑目次

  1. 01はじめに
  2. 02先に結論:3つの視点で分ける
  3. 03保育士の主な手当
  4. 04ボーナス(賞与)の仕組み
  5. 05手当が賞与・退職金に反映されるか
  6. 06図:手当を3つの視点で見る
  7. 07月給と基本給の違い
  8. 08手当・ボーナスのチェックリスト
  9. 09面接で聞く質問例
  10. 10ボーナスがない・少ない園の見極め
  11. 11手当を増やす方法
  12. 12手当の税金・社会保険の扱い
  13. 13よくある誤解
  14. 14手当・賞与の優先順位
  15. 15賞与の計算ワーク
  16. 16図:賞与の計算
  17. 17手当・給与の交渉例
  18. 18園タイプ別の手当・賞与の傾向
  19. 19図:公立と私立の賞与
  20. 20手当・賞与と労働法の基礎
  21. 21手当の未払い・トラブルを防ぐ
  22. 22賞与の支給月と生活設計
  23. 23手当・賞与の用語集
  24. 24求人票の記載例と読み方
  25. 25よくある質問
  26. 26参考文献・出典
  27. 27まとめ
保育の働き方診断
保育士の手当・ボーナスとは?種類・計算方法・求人票の読み方
保育士向け

保育士の手当・ボーナスとは?種類・計算方法・求人票の読み方

保育士の手当の種類と賞与の仕組み、基本給との違い、賞与の計算例、求人票の読み方を整理します。

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手当・ボーナスの要点

保育士の手当とボーナスは、「毎月の給与に含まれるか」「賞与の算定に含まれるか」で分けて見ると、実際の年収が分かります。賞与は基本給×支給月数が基本です。この記事では、手当の種類、賞与の計算、求人票の読み方を整理します。

📑目次▾
  1. 01はじめに
  2. 02先に結論:3つの視点で分ける
  3. 03保育士の主な手当
  4. 04ボーナス(賞与)の仕組み
  5. 05手当が賞与・退職金に反映されるか
  6. 06図:手当を3つの視点で見る
  7. 07月給と基本給の違い
  8. 08手当・ボーナスのチェックリスト
  9. 09面接で聞く質問例
  10. 10ボーナスがない・少ない園の見極め
  11. 11手当を増やす方法
  12. 12手当の税金・社会保険の扱い
  13. 13よくある誤解
  14. 14手当・賞与の優先順位
  15. 15賞与の計算ワーク
  16. 16図:賞与の計算
  17. 17手当・給与の交渉例
  18. 18園タイプ別の手当・賞与の傾向
  19. 19図:公立と私立の賞与
  20. 20手当・賞与と労働法の基礎
  21. 21手当の未払い・トラブルを防ぐ
  22. 22賞与の支給月と生活設計
  23. 23手当・賞与の用語集
  24. 24求人票の記載例と読み方
  25. 25よくある質問
  26. 26参考文献・出典
  27. 27まとめ

はじめに

「月給28万円」と書かれていても、基本給が20万円で手当が8万円ということがあります。この場合、賞与が「基本給の3か月分」なら、賞与は60万円です。手当込みの28万円で計算すると84万円になり、年間で24万円の差が出ます。

手当とボーナスは、額面の月給以上に、年収と手取りを左右します。この記事では、手当の種類、賞与の仕組み、手当が賞与・退職金に反映されるか、求人票と面接での確認方法を整理します。

転職を考えている方、今の給与の内訳を知りたい方に向けた内容です。

先に結論:3つの視点で分ける

手当とボーナスは、次の3つの視点で見ると整理できます。

  1. 毎月の給与に含まれるか(月収を構成する手当)
  2. 賞与の算定基礎に含まれるか(賞与を増やす手当)
  3. 退職金の算定基礎に含まれるか(長期の年収に効く手当)

同じ「手当」でも、毎月もらえるが賞与には反映されない、賞与には反映されるが退職金には反映されない、といった違いがあります。3つの視点で見ると、求人票の月給に惑わされません。

保育士の主な手当

保育士の求人で見かける手当を、目的別に整理します。

手当内容支給の例
資格手当保育士資格、幼稚園教諭免許など月3,000〜10,000円
役職手当主任、園長、リーダーなど月5,000円〜数万円
処遇改善手当処遇改善等加算の配分月数千円〜4万円
住宅手当家賃の補助月1〜3万円
通勤手当交通費の実費補助上限あり
家族手当扶養家族がいる場合月1万円前後
時間外手当残業代時間単価×割増
特殊業務手当行事の準備など一時金・月額
宿直・夜勤手当宿直のある施設1回数千円〜
地域手当都市部・寒冷地など基本給の数%

手当の名称と金額は、園によって大きく異なります。「手当あり」と書かれていても、金額が示されていない場合は、面接で確認します。

ボーナス(賞与)の仕組み

支給時期と回数

賞与は、年2回(夏・冬)が一般的です。夏は6月下旬〜7月上旬、冬は12月に支給されることが多いです。年1回、年3回、業績連動の園もあります。

計算方法

賞与は、基本給×支給月数で計算されることが多いです。私立は基本給の2〜3か月分、公立は月給の約4.5か月分が目安とされています。

厚生労働省の賃金構造基本統計調査(令和7年)では、保育士の年間賞与は平均84.7万円です。ただし、これは役職や施設形態をすべて含めた平均で、実際の支給額は園によって大きく変わります。

計算例

基本給20万円、支給月数3か月の場合、賞与は60万円です。基本給25万円、支給月数4か月なら100万円になります。支給月数が同じでも、基本給の差がそのまま賞与の差になります。

在籍期間による按分

年度の途中で入職した場合、賞与は在籍期間に応じて按分されることがあります。4月入職なら満額に近く、10月入職なら減額される場合があります。

手当が賞与・退職金に反映されるか

同じ手当でも、賞与や退職金の算定に含まれるかは園によって異なります。次の表は、一般的な扱いの目安です。

手当毎月の給与賞与の算定退職金の算定
基本給含む含む含む
資格手当含む園による園による
役職手当含む園による園による
住宅手当含む含まないことが多い含まないことが多い
通勤手当含む含まない含まない
家族手当含む園による園による
時間外手当含む含まない含まない

「基本給に含める」園と「手当のまま」の園

資格手当や役職手当を、基本給に組み込む園があります。基本給に含めると、賞与・退職金・残業代の算定にも反映されます。一方、手当のまま支給する園では、賞与の算定に含まれないことがあります。

求人票での見分け方

「基本給20万円+資格手当1万円」と書かれている場合は、賞与の算定が20万円を基礎にする可能性があります。「基本給21万円(資格手当含む)」と書かれていれば、賞与の基礎は21万円です。

同じ月収でも、基本給が高い方が、賞与・退職金・残業代の面で有利です。求人票を見るときは、月給の合計と基本給を分けて確認します。

図:手当を3つの視点で見る

手当を3つの視点で見る
毎月の給与月収を構成する
↓ 反映
賞与の算定基本給に含まれるか
↓ 積み上がり
退職金の算定長期の年収に効く
同じ手当でも、反映される範囲が違います。
図:手当を3つの視点で見る

月給と基本給の違い

求人票の「月給」には、基本給のほか、各種手当、固定残業代が含まれることがあります。一方、賞与の計算に使われるのは、多くの場合「基本給」です。

例:月給28万円の場合

内訳金額
基本給20万円
資格手当・住宅手当など6万円
固定残業代(20時間分)2万円
月給合計28万円

この場合、賞与が「基本給の3か月分」なら60万円です。月給28万円の3か月分と考えると84万円ですが、実際は60万円になります。

年間の差

賞与の差は24万円です。さらに、退職金や残業代の算定にも差が出ます。月給の合計だけで比べると、この違いを見落とします。

確認すること

求人票に基本給の記載があるか、手当の内訳が書かれているかを確認します。記載がない場合は、面接で「基本給と手当の内訳」を聞きます。

手当・ボーナスのチェックリスト

求人票と面接で、次の項目を確認します。

  • 基本給の額
  • 手当の種類と金額(資格・役職・住宅・通勤・家族)
  • 固定残業代の時間数と超過分の扱い
  • 賞与の支給回数と支給月
  • 賞与の算定基礎(基本給か、手当込みか)
  • 賞与の支給月数と実績額
  • 退職金の有無と算定基礎
  • 試用期間中の給与
  • 在籍期間による按分の有無

面接での聞き方

「賞与は基本給の何か月分ですか。手当は賞与の算定に含まれますか」と聞くと、具体的な計算が分かります。「昨年度の支給実績を教えていただけますか」と、実績を確認するのも有効です。

内定通知での確認

内定通知に、基本給、手当、賞与の条件が書かれているかを確認します。口頭の説明と違う場合は、入職前に質問します。

面接で聞く質問例

手当と賞与は、求人票だけでは分からないことが多いです。面接では、次の質問を準備します。

  • 基本給と手当の内訳を教えていただけますか
  • 賞与は基本給の何か月分ですか。手当は算定に含まれますか
  • 昨年度の賞与の支給実績を教えていただけますか
  • 退職金の制度はありますか。算定基礎は何ですか
  • 試用期間中の給与・手当は変わりますか
  • 固定残業代は何時間分ですか。超過分は別支給ですか

聞く順番

一度にすべてを聞くと、条件重視の印象が強くなります。面接では基本給と賞与の2つに絞り、内定後の条件確認で残りを聞く方法があります。

「基本給と賞与の計算方法を確認したいのですが」と、理由を添えると、質問の意図が伝わりやすくなります。

ボーナスがない・少ない園の見極め

求人票の「賞与あり」を信じすぎない

「賞与あり」は、支給の可能性を示すだけで、金額は分かりません。支給回数、支給月数、実績額を確認します。

年1回・業績連動の園

年1回の園、業績連動の園は、年間の支給額が変動します。過去2年の実績を確認します。

試用期間・在籍按分

試用期間中は賞与の対象外、または減額される場合があります。入職時期によっても、初年度の賞与は按分されます。

基本給が高い園との比較

賞与が少なくても、基本給が高ければ年間の年収は高くなることがあります。賞与の額だけでなく、基本給×12か月+賞与で比較します。

退職金の有無

退職金がない園もあります。長期で働く場合は、退職金の制度と算定基礎も確認します。

手当を増やす方法

資格を増やす

幼稚園教諭免許、社会福祉士、キャリアアップ研修の修了などが、資格手当や役職要件に結びつく園があります。資格取得を支援する園を選ぶと、働きながら学べます。

役職に就く

主任、園長、職務分野別リーダー、副主任など、役職に応じた手当があります。キャリアアップ研修の修了が要件になることが多いため、対象の研修を確認します。

シフトを選ぶ

早番・遅番、土曜保育、宿直のある施設では、手当が付く場合があります。ただし、生活リズムや負担も変わるため、給与と働き方のバランスを考えます。

地域・住宅手当を確認する

自治体によっては、保育士向けの家賃補助や住宅手当があります。転職・移住を考える場合は、自治体の支援制度も確認します。

交渉する

基本給や手当の級は、内定前に交渉できる場合があります。経験と貢献をセットで伝え、園の規定の範囲で相談します。

手当の税金・社会保険の扱い

手当は、種類によって税金や社会保険料の扱いが異なります。

通勤手当

通勤手当は、一定額まで非課税です。公共交通機関を利用する場合と、マイカー通勤の場合で限度額が異なります。限度額を超えた部分は、課税対象になります。

住宅手当・資格手当・役職手当

これらは、原則として課税対象です。所得税・住民税・社会保険料の計算に含まれます。

賞与の社会保険料

賞与は、健康保険料・厚生年金保険料の対象です。標準賞与額には上限があり、超えた部分は保険料の計算から外れます。

手取りの計算

額面の給与が増えても、手取りは同じ割合では増えません。所得税・住民税・社会保険料が引かれるためです。手当の種類によって、課税・非課税の差もあります。

給与明細の総支給額と差引支給額を確認し、手当の課税区分も見ておくと、手取りの見通しが立ちます。

よくある誤解

「手当が多い園は、年収が高い」

手当が多い園でも、基本給が低い場合、賞与・退職金の算定で不利になることがあります。月収だけでなく、基本給と賞与の実績を確認します。

「賞与は必ず年2回出る」

年1回、業績連動、なしの園もあります。求人票の「賞与あり」は、実績額と支給時期を確認します。

「月給=基本給」

月給には手当や固定残業代が含まれることがあります。賞与の計算に使われるのは、基本給であることが多いです。

「退職金は全員もらえる」

退職金の制度がない園、勤続年数の要件がある園もあります。長期で働く場合は、制度の有無と算定基礎を確認します。

「手当は交渉できない」

園の規定で決まっている場合が多いですが、基本給や手当の級は、経験に応じて相談できる場合があります。

手当・賞与の優先順位

園を比べるときは、手当と賞与のどこを重視するかを決めます。

長期で働く場合

基本給、退職金、昇給の実績を重視します。手当は減額・廃止されることがありますが、基本給は長期的な算定基礎になります。

子育て中の場合

住宅手当、時短勤務、休みの取りやすさを重視します。通勤手当や保育料の補助も確認します。

短期で働く場合

月収、固定残業代、賞与の支給時期を重視します。退職金や昇給は、短期では影響が小さいです。

バランスの取り方

基本給、手当、賞与、退職金、働き方の5つを、自分にとっての優先順位で並べます。すべてを満たす園は少ないため、譲れない条件を2〜3個に絞ります。

家族と話す

転職は、自分だけで決められない場合があります。年収の変化、勤務時間、通勤時間を家族に伝え、生活の見通しを共有します。特に、子育て中や介護と両立している場合は、急な残業や土曜保育の頻度も確認します。

賞与の計算ワーク

自分の賞与を計算するときは、次の式を使います。

年間賞与 = 基本給 × 支給月数(夏+冬)

例1:基本給20万円、支給月数3か月

20万円 × 3か月 = 60万円。夏1.5か月、冬1.5か月なら、それぞれ30万円です。

例2:基本給24万円、支給月数4か月

24万円 × 4か月 = 96万円。夏2か月、冬2か月なら、それぞれ48万円です。

例3:手当込みの月給28万円で計算した場合

28万円 × 3か月 = 84万円。基本給20万円で計算すると60万円なので、24万円の差が出ます。

在籍期間の按分

10月入職で、冬の賞与が「基本給の1.5か月分」の場合、在籍期間に応じて按分されることがあります。初年度の賞与は、満額より少なくなるのが一般的です。

賞与の条件は、求人票の「賞与」欄と、面接での説明を照合します。基本給と支給月数が分かれば、年間の賞与を概算できます。

図:賞与の計算

賞与の計算
1
基本給
2
×支給月数
3
年間賞与
4
手取り
手当込みの月給で計算すると誤差が出ます。
図:賞与の計算

手当・給与の交渉例

給与の交渉は、内定前後のタイミングで行います。感情や比較ではなく、経験と貢献を事実で伝えます。

交渉の例

「前職では3歳児クラスの複数担任として、行事の計画と後輩の指導を担当しました。基本給の水準を、経験に応じてご検討いただけますか」

手当について聞く例

「資格手当と役職手当の金額、賞与の算定基礎を教えていただけますか。基本給に含まれるのか、手当のままなのかを確認したいです」

交渉しにくい項目

賞与の支給率、退職金の制度など、園全体の規定で決まっている項目は、個人交渉では変わりにくいです。基本給や手当の級で調整できるかを聞きます。

交渉の注意点

内定を取り消されるのではないかと不安になる必要はありません。条件の確認と交渉は、入職後のミスマッチを防ぐために必要なことです。ただし、園の規定を尊重し、無理な要求はしません。

園タイプ別の手当・賞与の傾向

公立保育園

地方公務員の給与体系に沿い、期末・勤勉手当が支給されます。手当の種類は自治体の条例で決まり、住宅手当・通勤手当・扶養手当などがあります。

私立認可保育園

法人の給与規定によります。資格手当、役職手当、住宅手当、処遇改善手当などを設ける園があります。賞与は基本給の2〜3か月分が目安です。

認定こども園

公立・私立で扱いが異なります。私立の場合は法人の規定、公立の場合は自治体の給与体系に沿います。

小規模保育・企業主導型

園の規模が小さく、手当の種類が限られる場合があります。一方で、少人数のため、役職手当や処遇改善の配分を手厚くする園もあります。

認可外保育園

公定価格の対象外で、給与体系は園ごとに異なります。手当・賞与の有無は、求人票と面接で確認します。

図:公立と私立の賞与

公立と私立の賞与
公立
月給の約4.5か月
期末・勤勉手当
自治体の条例
安定しやすい
私立
基本給の2〜3か月
法人の規定
業績連動も
園による差
支給月数と算定基礎を確認します。
図:公立と私立の賞与

手当・賞与と労働法の基礎

賃金支払いの5原則

賃金は、通貨で、直接労働者に、全額を、毎月一定の期日に、法令や就業規則に従って支払うことが求められます(賃金支払いの5原則)。手当も賃金の一部です。

賞与は労働条件か

賞与は、就業規則や労働契約で支給が定められていれば、労働条件の一部になります。一方、業績に応じて支給する「一時金」的な扱いの場合、支給額が変動することがあります。

就業規則の確認

手当の種類、支給条件、賞与の算定方法は、就業規則や賃金規程に書かれています。入職時に、これらの書類の開示を求められます。

変更には労使の合意が必要

手当の廃止や減額など、労働条件の不利益変更には、労使の合意や、合理的な理由が必要です。一方的な変更があった場合は、労働組合や社会保険労務士に相談します。

手当の未払い・トラブルを防ぐ

給与明細を保存する

給与明細は、支給額と控除額を確認できる重要な記録です。手当の支給漏れや、残業代の未払いを確認するために、保管しておきます。

残業代の確認

固定残業代の時間数を超える残業がある場合、超過分の支払いが必要です。タイムカードや勤務記録を残し、月ごとに確認します。

手当の支給条件

資格手当は「資格を保有していること」、役職手当は「職位の発令」など、支給条件があります。条件を満たしているのに支給されない場合は、園に確認します。

相談先

未払いが続く場合は、労働基準監督署、社会保険労務士、労働組合に相談します。証拠となる給与明細・勤務記録を準備します。

手当や賞与のトラブルは、入職前の確認と、日々の記録で防げる部分があります。求人票と面接で条件を確認し、入職後は給与明細を保管してください。

賞与の支給月と生活設計

賞与は、毎月の給与とは別のタイミングで支給されます。支給月を把握しておくと、引っ越し、車の購入、教育費などの大きな支出の計画を立てやすくなります。

支給月の例

  • 6月下旬〜7月上旬:夏の賞与
  • 12月上旬〜中旬:冬の賞与
  • 3月:決算賞与(園による)

手取りは額面より少ない

賞与からも、所得税・社会保険料が引かれます。額面の75〜80%が手取りの目安です。賞与の使い道を決めるときは、手取りベースで考えます。

支給月がずれる場合

園の事務処理や、支給日の設定によって、月末・翌月になることがあります。入職前に、支給日を確認しておくと安心です。

賞与は、生活の安定に役立つ一方で、業績や在籍期間で変動します。毎月の給与と合わせて、年間の収入を見通しておくことが大切です。

手当・賞与の用語集

基本給

賞与・退職金・残業代の算定基礎になる、給与の基本部分です。手当を含めずに計算する園が多いです。

固定残業代

一定時間分の残業代を、月給に含めて支払う方式です。何時間分か、超過分が別支給かを確認します。

みなし残業

実際の残業時間に関係なく、一定の残業代を支払う方式です。固定残業代と同様に、時間数と超過分を確認します。

標準賞与額

社会保険料の計算に使う賞与の額です。健康保険と厚生年金で、上限が異なります。

支給月数

賞与の計算で使う「基本給の何か月分」という単位です。夏と冬の合計で示されることが多いです。

在籍按分

入職・退職の時期に応じて、賞与を日割り・月割りで計算することです。

求人票の記載例と読み方

例1:「月給25万円/賞与年2回(基本給の3か月分)/各種手当」

月給25万円の内訳は分かりませんが、賞与は基本給×3か月です。基本給が20万円なら60万円、25万円なら75万円になります。手当の内訳を面接で確認します。

例2:「月給28万円(固定残業20時間分含む)/賞与年2回」

固定残業20時間分が含まれているため、基本給と手当の合計は、28万円から固定残業代を引いた額です。残業が20時間を超える場合は、追加支給があるかを確認します。

例3:「月給22万円+資格手当1万円+住宅手当2万円/賞与年2回(基本給の2.5か月)」

基本給22万円なら、賞与は55万円です。資格手当・住宅手当は、賞与の算定に含まれるかを確認します。

例4:「年収350万円(賞与込み)」

年収の内訳が分かりません。基本給、手当、賞与の内訳を確認し、月給×12か月+賞与で検算します。

求人票の書き方は園によって異なります。記載の数字をそのまま信じず、内訳と実績を確認することが大切です。

よくある質問

保育士のボーナスの平均はいくらですか?

厚生労働省の賃金構造基本統計調査(令和7年)では、年間賞与は平均84.7万円です。園や役職によって大きく変わります。

賞与は基本給で計算されますか?

基本給×支給月数で計算されることが多いです。手当込みの月給で計算する園もあります。求人票と面接で確認してください。

手当は賞与に含まれますか?

園によります。資格手当・役職手当を基本給に含める園、手当のまま支給する園があります。賞与の算定基礎を確認します。

ボーナスがない園は避けるべきですか?

基本給が高ければ、賞与が少なくても年収が高い場合があります。基本給×12か月+賞与で比較します。

手当の税金はどうなりますか?

通勤手当は一定額まで非課税、住宅手当・資格手当・役職手当は原則課税です。賞与も所得税・社会保険料の対象です。

手当を増やすにはどうすればいいですか?

資格の取得、役職への挑戦、シフトの選択、地域・住宅手当のある園への転職、内定前の交渉などが考えられます。

試用期間中も手当は出ますか?

園によります。試用期間中は手当が減額・支給されない場合があります。内定時に確認します。

参考文献・出典

  • [1]
    令和7年賃金構造基本統計調査- 厚生労働省

    保育士の平均月収・年間賞与

  • [2]
    保育士のボーナスはいくら?平均金額や時期、回数などの違い- キャリアトラス

    賞与の計算方法と公立・私立の目安

  • [3]
    保育士の給料相場はどれくらい?平均年収・雇用形態別・年代別にデータで解説- media ずっと保育士

    手当の種類と給与体系

  • [4]
    通勤手当の非課税限度額- 国税庁

    通勤手当の非課税範囲

  • [5]
    保育政策(保育所保育指針・処遇改善等加算など)- こども家庭庁

    処遇改善等加算に関する政策資料

まとめ

保育士の手当とボーナスは、毎月の給与に含まれるか、賞与の算定に含まれるか、退職金の算定に含まれるかで分けて見ます。賞与は基本給×支給月数が基本です。

求人票の月給と基本給を分け、手当の種類と金額、賞与の算定基礎、支給月数、退職金を確認します。手当を増やすには、資格、役職、シフト、地域の支援制度、内定前の交渉が選択肢になります。

給料の高い園・低い園の違いは保育士の給料が高い園・低い園の違い、処遇改善等加算は保育士の処遇改善等加算で整理しています。

記事の情報について

本記事は、保育士の仕事・転職・復職を検討される方に向けた一般的な情報提供です。 個別の労働条件や法解釈、園の運用についての判断は、勤務先・自治体・社会保険労務士等の専門家にご確認ください。

掲載情報は公開時点の公的資料・業界資料に基づき作成していますが、制度改正等により最新の内容と異なる場合があります。

公開日: 2026年10月25日最終更新: 2026年10月25日

執筆者

保育のハタラクナカマ編集部

編集部

保育士の転職・復職に関する情報を、一次資料と現場経験者の確認をもとに編集しています。

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