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保育のハタラクナカマ
記事一覧用語集地域から探す編集部について保育の働き方診断

📑目次

  1. 01はじめに
  2. 02先に結論:差は「5つの配分」で決まる
  3. 03平均年収427.6万円の内訳
  4. 04給料が高い園・低い園を分ける5つのポイント
  5. 05運営形態別の給与構造
  6. 06図:公立と私立の給与構造
  7. 07同じ園でも差がつく要素
  8. 08求人票の給与比較シート
  9. 09図:求人票の給与比較5ステップ
  10. 10高く見える求人の見抜き方
  11. 11図:高く見える求人の見抜き方
  12. 12月給28万円の読み替え例
  13. 13給料が高い園の探し方
  14. 14面接・内定で確認すること
  15. 15給料を上げる3つのルート
  16. 16給与交渉の進め方
  17. 17保育士の給与が上がりにくい構造
  18. 18よくある誤解
  19. 19地域差と公私の差をどう見るか
  20. 20年代別の年収アップ戦略
  21. 21よくある質問
  22. 22給料が高い園が、働きやすいとは限らない
  23. 23給料と働きやすさのバランス
  24. 24参考文献・出典
  25. 25まとめ
保育の働き方診断
保育士の給料が高い園・低い園の違いとは?求人票の見抜き方
保育士向け

保育士の給料が高い園・低い園の違いとは?求人票の見抜き方

保育士の給料が高い園・低い園の差を、運営形態・基本給・手当・賞与・処遇改善から整理。求人票の比較シートと高く見える求人の見抜き方を解説します。

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給料の差の要点

保育士の給料が高い園・低い園の差は、運営形態・基本給・手当・賞与・処遇改善の配分で決まります。同じ「月給28万円」でも中身は大きく違います。この記事では、求人票を同じ条件で比べる比較シートと、高く見える求人の見抜き方を整理します。

📑目次▾
  1. 01はじめに
  2. 02先に結論:差は「5つの配分」で決まる
  3. 03平均年収427.6万円の内訳
  4. 04給料が高い園・低い園を分ける5つのポイント
  5. 05運営形態別の給与構造
  6. 06図:公立と私立の給与構造
  7. 07同じ園でも差がつく要素
  8. 08求人票の給与比較シート
  9. 09図:求人票の給与比較5ステップ
  10. 10高く見える求人の見抜き方
  11. 11図:高く見える求人の見抜き方
  12. 12月給28万円の読み替え例
  13. 13給料が高い園の探し方
  14. 14面接・内定で確認すること
  15. 15給料を上げる3つのルート
  16. 16給与交渉の進め方
  17. 17保育士の給与が上がりにくい構造
  18. 18よくある誤解
  19. 19地域差と公私の差をどう見るか
  20. 20年代別の年収アップ戦略
  21. 21よくある質問
  22. 22給料が高い園が、働きやすいとは限らない
  23. 23給料と働きやすさのバランス
  24. 24参考文献・出典
  25. 25まとめ

はじめに

「保育士の平均年収は427万円」と聞いて、自分の園と比べて高いと感じたことはないでしょうか。しかし、同じ保育士でも、公立と私立、認可と小規模、役職の有無で年収は100万円以上変わります。

求人票の「月給28万円」も、基本給・手当・固定残業代の合計であることが多く、額面だけで比べると判断を誤ります。この記事では、給料の差がどこで生まれるのか、求人票をどう読み替えるのかを整理します。

転職を考えている方、今の園の給料に納得がいかない方、条件の良い園を探したい方に向けた内容です。

先に結論:差は「5つの配分」で決まる

保育士の給料は、次の5つの配分で変わります。

  1. 運営形態(公立・私立・法人の種類)
  2. 基本給の水準と昇給の仕組み
  3. 手当の種類と額(資格・役職・住宅・通勤)
  4. 賞与の回数と算定方法
  5. 処遇改善等加算の配分

この5つを同じ物差しで比べると、求人票の「月給」に惑わされず、実際の年収と手取りを推測できます。以下の章で、それぞれの見方を整理します。

平均年収427.6万円の内訳

厚生労働省の賃金構造基本統計調査(令和7年)では、保育士の平均月収は28.5万円、年間賞与は84.7万円、年収は427.6万円です。月収×12か月に賞与を足した、額面の数字です。

項目金額補足
平均月収28.5万円残業代・各種手当を含む
月収×12か月342万円—
年間賞与84.7万円夏・冬の合計
年収427.6万円額面。税金・社会保険料を引く前

この平均は、公立・私立、役職の有無、年齢をすべて混ぜた数字です。20代前半の平均は350.4万円、45〜49歳は475.9万円で、年齢だけでも125万円以上の差があります。

つまり、平均年収は「自分がもらえる額」ではなく、比較の出発点です。自分の年収が平均より低い場合も、園の条件と自分の経験年数を分けて見る必要があります。

給料が高い園・低い園を分ける5つのポイント

1. 運営形態

公立保育園は地方公務員の給与表に沿って昇給し、私立は法人の給与規定によります。公立だから必ず高いとは限りませんが、長期的な昇給と賞与の安定性は公立が有利な傾向があります。

2. 基本給の水準

月給が同じでも、基本給が20万円で手当が8万円の園と、基本給が26万円で手当が2万円の園では、賞与・退職金・残業代の計算が変わります。基本給は、将来の年収に効く土台です。

3. 手当の種類と額

資格手当、役職手当、住宅手当、通勤手当、時間外手当。手当が多い園は月収が高く見えますが、賞与の算定に含まれない手当もあります。手当の合計と、賞与に反映されるかを確認します。

4. 賞与の回数と算定

賞与は年2回が一般的ですが、年1回、業績連動、なしの園もあります。基本給の何か月分か、手当が含まれるかで、年間の支給額は変わります。

5. 処遇改善等加算の配分

国から園に支払われる処遇改善等加算は、職員への配分方法が園によって異なります。基本給に上乗せする園、手当として支給する園、賞与に反映する園、研修修了者に重点配分する園があります。同じ加算を受けていても、手取りに反映される額は同じではありません。

運営形態別の給与構造

こども家庭庁の経営実態調査(令和6年度)では、一般保育士の平均年収は次のとおりです。

施設形態平均年収(賞与込み)
公立保育園約438.7万円
私立保育園約417.8万円
公立認定こども園約415.7万円
私立認定こども園約398.1万円
小規模保育事業(A型)約352.6万円
事業所内保育事業約338.5万円

公立が高い理由

公立は、自治体の給与表と定期昇給、期末・勤勉手当の仕組みがあります。初任給は私立と大きく変わらなくても、勤続年数に応じて昇給し、賞与の支給率も安定しています。

私立でも高い園はある

私立は法人の規定によります。大手法人、企業内保育所、院内保育所は給与水準が高めのことがあります。一方で、小規模保育や事業所内保育は、園の規模と予算の制約から、一般保育士の年収が低めに出やすい傾向があります。

小規模・事業所内が低い理由

小規模保育は定員が少ない分、公定価格の規模も小さめです。職員配置の基準は手厚い一方で、人件費に回せる原資が限られます。事業所内保育は企業の福利厚生で、給与は企業ごとに変わります。

ただし、これらは平均値です。小規模でも処遇改善を手厚く配分する園、事業所内でも大手企業並みの給与を出す園はあります。施設形態は出発点として見て、実際の求人票と面接で確認します。

図:公立と私立の給与構造

公立と私立の給与構造
公立
給与表
定期昇給
期末・勤勉手当
年収438.7万円
私立
法人の規定
昇給は園次第
賞与は業績
年収417.8万円
一般保育士の平均。役職者は差がさらに広がります。
図:公立と私立の給与構造

同じ園でも差がつく要素

同じ園で働いていても、給料には個人差があります。主な要素は、役職、資格、経験年数、シフト、勤続年数です。

役職

主任保育士、施設長になると役職手当が付きます。経営実態調査では、主任保育士の平均年収は公立677.2万円・私立568.2万円、施設長は公立771.8万円・私立698.4万円です。一般保育士との差は150万〜330万円に広がります。

資格

保育士資格、幼稚園教諭免許、社会福祉士、キャリアアップ研修の修了などが、資格手当や役職要件に結びつく園があります。特に、職務分野別リーダー(月5,000円)や副主任保育士・専門リーダー(月最大4万円)は、研修修了が要件です。

経験年数と勤続

私立でも、勤続年数に応じた定期昇給を設けている園があります。転職を繰り返すと、前職の年収を基準にされ、昇給の蓄積がリセットされやすい点には注意が必要です。

シフト

早番・遅番の手当、土曜保育の手当、夜勤のある施設では深夜割増があります。同じ月給でも、手当の付き方はシフトによって変わります。

求人票の給与比較シート

複数の園を比べるときは、次の項目を横並びにします。求人票に書かれていない項目は、面接で確認します。

項目確認すること
基本給月額。固定残業代を含むか
固定残業代何時間分か。超過分は別支給か
手当資格・役職・住宅・通勤・家族。賞与に反映されるか
賞与年回数、支給額の実績、算定の基礎
処遇改善配分額、支給方法(毎月・賞与)
残業月平均、繁忙期、持ち帰りの有無
休日年間休日、土曜保育の頻度、有給の取りやすさ
退職金制度の有無、勤続年数の要件
時給換算年収÷年間実労働時間

この表を埋めると、月給が低い園の方が年収・時給換算で高い、という逆転も見えます。特に、固定残業代が多い園、賞与が少ない園は、月給だけで判断すると損をします。

図:求人票の給与比較5ステップ

求人票の給与比較5ステップ
1
基本給
2
固定残業
3
手当
4
賞与実績
5
時給換算
月給の合計ではなく、内訳を並べます。
図:求人票の給与比較5ステップ

高く見える求人の見抜き方

1. 固定残業代込みの月給

「月給30万円(固定残業40時間分含む)」は、基本給と手当に加えて、40時間分の残業代が含まれています。残業が40時間を超えると追加支給されますが、40時間未満でも減額されない代わりに、残業が少ない園では割高に見えることがあります。

2. 賞与込みの「年収」表示

「年収450万円(賞与込み)」は、賞与が実際に支給された場合の数字です。賞与が業績連動の場合、支給額が下がることがあります。賞与の実績額と支給時期を確認します。

3. 手当込みの月給

「月給28万円(各種手当含む)」は、住宅手当や通勤手当を含んでいる場合があります。基本給がいくらかを確認しないと、昇給・賞与・退職金の計算が分かりません。

4. みなし残業

「みなし残業」は、実際の残業時間に関係なく一定の残業代を支払う方式です。残業が多い園では、実質的な時給が下がります。月平均の残業時間を確認します。

5. 時給制で社会保険なし

パート・派遣では、時給が高くても、社会保険の加入要件を満たさない場合があります。週の勤務時間、月の賃金、加入の有無を確認します。

図:高く見える求人の見抜き方

高く見える求人の見抜き方
固定残業込みの月給
↓ 時間数
何時間分か確認する
↓
賞与込みの年収
↓ 実績
直近2年の実績を確認する
↓
手当込みの月給
↓ 内訳
基本給を確認する
表示の数字ではなく、内訳と実績で判断します。
図:高く見える求人の見抜き方

月給28万円の読み替え例

求人票に「月給28万円」と書かれている場合でも、内訳は次のように分かれます。

内訳金額補足
基本給20万円昇給・賞与の基礎
各種手当5万円資格・住宅・通勤など
固定残業代3万円20時間分
合計28万円—

この場合、基本給は20万円です。賞与が基本給の4か月分なら、年間80万円。手当込みの月給を基礎にすると、賞与の計算が変わります。

さらに、年間の実労働時間が2,000時間なら、年収(28万円×12+賞与80万円=416万円)の時給換算は2,080円です。残業が多く実労働時間が2,200時間になると、時給換算は1,891円まで下がります。

求人票を見るときは、月給の合計だけでなく、基本給・手当・固定残業代の3つに分けて確認してください。

給料が高い園の探し方

求人票の項目を先に見る

給与の高い園は、基本給、賞与の実績、処遇改善の配分、退職金の有無が明示されている傾向があります。「月給」だけでなく、これらの項目が書かれているかを確認します。

法人の賃金規程を調べる

同じ法人が複数の園を運営している場合、給与規定は法人単位で決まることがあります。法人の採用ページや、園の概要欄で、運営法人の規模と理念を確認します。

公立保育士の採用試験を受ける

公立は自治体の給与表に沿うため、長期的な年収が安定します。自治体ごとに採用試験の内容と日程が異なるため、募集要項を早めに確認します。

エージェントに条件を伝える

転職エージェントは、非公開の求人や、給与交渉の実績を持っています。「基本給重視」「賞与の実績を確認したい」と、優先条件を具体的に伝えます。

見学で職員に聞く

見学では、職員の雰囲気だけでなく、残業、休憩、有給の取りやすさを聞きます。給与は聞きにくいテーマですが、面接で条件を確認する姿勢は、真剣さとして伝わります。

面接・内定で確認すること

給与の条件は、内定後に覆らないように、面接と内定通知の両方で確認します。

面接で聞くこと

  • 基本給と手当の内訳
  • 固定残業代の時間数と、超過分の扱い
  • 賞与の実績(直近2年)
  • 処遇改善の配分額と支給方法
  • 昇給の実績と時期
  • 退職金制度の有無

内定通知で確認すること

内定通知に、基本給、手当、賞与、試用期間の条件が書かれているかを確認します。口頭の説明と違う場合は、入職前に質問します。試用期間中に給与が下がる園もあるため、試用期間の条件も確認します。

聞き方の例

「基本給と手当の内訳を教えていただけますか。賞与の実績と、処遇改善の配分方法も確認したいです」と、まとめて聞くと、条件を重視していることが伝わり、かつ失礼になりません。

給料を上げる3つのルート

1. 転職で基本給を見直す

同じ保育士でも、園の給与規定が変われば基本給が上がる場合があります。前職の年収ではなく、新しい園の規定で決まるため、条件の良い園に移ることで年収が上がります。

2. 役職・研修で手当を増やす

主任保育士、施設長、職務分野別リーダー、副主任保育士など、役職に応じた手当を狙います。キャリアアップ研修の修了が要件になることが多いため、対象の研修を確認します。

3. 働き方を見直す

公立保育士を目指す、派遣で時給を上げる、時短で働く、など、働き方によって収入の組み立てが変わります。時短は年収が下がりますが、時給換算では上がる場合もあります。

年収アップの注意点

年収が上がっても、残業が増え、休みが取りにくくなると、生活の質は下がります。額面の年収、時給換算、休日、通勤時間を並べて判断します。

給与交渉の進め方

給与は、内定前に交渉できる場合があります。ただし、交渉の仕方を間違えると、印象を損ないます。

交渉してよい条件

  • 基本給の水準(経験年数を踏まえた見直し)
  • 役職手当の有無
  • 入職日(年度途中の調整)
  • 固定残業代の時間数

交渉しにくい条件

園の給与規定で決まっている項目(賞与の支給率、退職金の制度)は、個人交渉では変わりにくいです。規定を確認した上で、基本給や手当の級で調整できるかを聞きます。

交渉の伝え方

「前職では〇〇の経験があり、△△の役割を担っていました。基本給の水準を、経験に応じてご検討いただけますか」と、経験と貢献をセットで伝えます。感情や比較ではなく、事実と希望で話します。

エージェントを使う場合は、交渉を任せられます。自分で交渉する場合は、内定通知の前後、入職前のタイミングで行います。

保育士の給与が上がりにくい構造

保育士の給与は、園が自由に価格を決められない仕組みの中で決まります。認可保育所の主な収入は、自治体から支払われる公定価格です。園の収入の枠が決まっているため、人件費に回せる原資も制度の範囲内になります。

処遇改善等加算は、この枠を上乗せする仕組みです。国が加算を拡充しても、園の経営状況や配分方法によって、職員の手取りに反映される額は変わります。

また、保育は人的サービスが中心で、収入の多くが人件費に充てられます。園の規模が小さいほど、一人あたりに配分できる原資は限られます。

この構造を知ると、どこを変えれば年収が上がるかが見えます。園を変える、公立を目指す、役職に就く、資格を増やす。それぞれの効果と負担を比べて選んでください。

よくある誤解

「公立は必ず高い」

公立は給与表と昇給の仕組みが安定していますが、地域や職種によって差があります。私立でも、法人の規定や処遇改善の配分によっては、公立に近い水準の園があります。

「月給が高い園は、年収も高い」

月給に固定残業代や手当が含まれている場合、年収ベースでは逆転することがあります。基本給と賞与の実績を確認します。

「ボーナスは必ず出る」

賞与は園の規定と業績によります。求人票の「賞与あり」は、実績額と支給時期を確認します。

「規模が大きい法人ほど高い」

従業員1,000人以上の法人でも、平均年収が低い場合があります。規模よりも、給与規定と処遇改善の配分を見ます。

地域差と公私の差をどう見るか

保育士の給与は、地域によっても差があります。都市部は求人が多く、地域手当が付く場合がありますが、家賃や生活費も高くなります。

年収だけで比べない

都市部は年収が高くても、家賃次第で手残りが減ります。手取りから家賃・食費・交通費を引いた「残るお金」で比べます。

自治体の支援制度

自治体によっては、保育士向けの家賃補助、就職準備金、研修支援を設けています。移住を考える場合は、自治体の支援制度を確認します。

公私の比較

公立は給与表、私立は法人規定です。公立の採用試験は狭き門ですが、私立でも給与条件の良い園はあります。どちらか一方に決めず、両方の求人を並べて比べます。

年代別の年収アップ戦略

20代

20代は基本給が低く、賞与も少ない時期です。この時期は、複数担任、行事、保護者対応、ICTなど、幅広い経験を積むことが、30代以降の転職時の評価につながります。資格・研修の修了も、手当の要件になります。

30代

30代は、主任・リーダーへのキャリアが見え始める時期です。役職手当や処遇改善の配分を意識し、研修の修了と役職への挑戦を検討します。転職する場合は、基本給と賞与の実績を確認します。

40代以降

40代以降は、役職の有無で年収差が広がります。管理職を目指すか、現場の専門性を深めるかで、キャリアの形が変わります。園によっては、専門職としての手当を設けている場合もあります。

どの年代でも、年収だけでなく、時給換算、休日、残業、通勤時間を合わせて判断することが、長く働くことにつながります。

よくある質問

保育士の給料が高い園はどんな園ですか?

公立保育園、大手法人の保育園、企業内・院内保育所は給与水準が高めの傾向があります。ただし、同じ形態でも園によって差があるため、基本給・賞与・処遇改善の配分を確認してください。

月給28万円の手取りはいくらですか?

額面のおよそ8割が目安です。月28万円なら手取り22万円前後になります。扶養家族や住民税によって変わります。

給料が高い園はどうやって見つけますか?

求人票で基本給・賞与実績・処遇改善・退職金を確認し、エージェントに条件を伝え、見学で残業や休憩を聞きます。公立は自治体の採用試験を確認します。

固定残業代とは何ですか?

実際の残業時間に関係なく、一定時間分の残業代を月給に含める方式です。何時間分か、超過分が別支給かを確認します。

処遇改善等加算は、必ず給料に反映されますか?

加算は園の収入に入り、職員への配分方法は園によって異なります。基本給への上乗せ、手当、賞与など、支給方法を確認してください。

転職すると給料は上がりますか?

園の給与規定で決まるため、条件の良い園に移れば上がる場合があります。一方で、前職の年収を基準にされ、下がる場合もあります。内定前に基本給と賞与を確認します。

給料が高い園が、働きやすいとは限らない

給料の高さと働きやすさは、別の軸です。年収が高くても、残業が多い、休憩が取れない、人間関係が合わないという園はあります。

給料と一緒に確認したいこと

  • 月平均の残業時間と、繁忙期の残業
  • 休憩が実際に取れているか
  • 有給の取得率と、取りやすい雰囲気
  • 産休・育休の取得実績
  • 職員の平均勤続年数
  • 退職者の数と理由

これらは、求人票だけでは分かりません。見学と面接で、職員の様子や、園の運用を確認します。エージェントに、過去の求職者の評判を聞くのも一つの方法です。

時給換算で見る

残業が多い園は、月給の割に時給換算が低くなります。年収を年間の実労働時間で割ると、働いた時間に対する報酬が見えます。

給料は、生活を支える大切な条件です。しかし、長く働くためには、休めること、相談できること、続けられることが同じくらい重要です。

給料の高さだけで園を選ぶと、入職後に「聞いていた条件と違う」となることがあります。求人票の数字は、内訳と実績を確認して初めて意味を持ちます。基本給、賞与、残業、休日を一覧にして、自分が長く働ける条件を選んでください。条件は入職後に変えにくいため、内定前の確認が重要です。

給料と働きやすさのバランス

転職先を選ぶときは、給料、働き方、人間関係、通勤の4つを並べて考えます。すべてを満たす園は少ないため、優先順位を決めます。

優先順位の例

  • 子育て中:時短勤務、休みの取りやすさ、通勤時間
  • 20代:基本給、経験を積めるクラス、研修
  • 40代:役職手当、退職金、長く働ける環境
  • 資格取得中:資格支援、勤務時間の調整

優先順位が決まれば、求人票の見る項目も絞られます。給料が2番目なら、基本給と賞与の実績を確認し、残業と休日は許容範囲かを判断します。

内定を比べるときは、額面の年収、手取り、時給換算、休日、通勤時間を一覧にします。数字で並べると、感情的な判断を減らせます。

家族と相談する

転職は、自分だけで決められない場合があります。パートナーや家族に、年収の変化、勤務時間、通勤時間を伝え、生活の見通しを共有します。特に、子育て中や介護と両立している場合は、急な残業や土曜保育の頻度も確認します。

給料が上がっても、家庭の時間が減りすぎると、長くは続きません。数字と生活の両方で、納得できる選択をしてください。

参考文献・出典

  • [1]
    令和7年賃金構造基本統計調査- 厚生労働省

    保育士の平均月収・賞与・年収の基礎データ

  • [2]
    令和6年度 幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査- こども家庭庁

    施設形態別・役職別の平均年収

  • [3]
    保育士の給料相場はどれくらい?平均年収・雇用形態別・年代別にデータで解説- media ずっと保育士

    給与相場と手当・昇給の整理

  • [4]
    保育士の給料を左右する3つの条件- マイナビ保育士

    運営形態・手当・スキルと給与の関係

  • [5]
    保育政策(保育所保育指針・処遇改善等加算など)- こども家庭庁

    処遇改善等加算に関する政策資料

まとめ

保育士の給料が高い園・低い園の差は、運営形態、基本給、手当、賞与、処遇改善の配分で決まります。同じ月給28万円でも、基本給と固定残業代の内訳で年収と時給換算は変わります。

求人票を見るときは、月給の合計だけでなく、基本給・手当・固定残業代・賞与の実績・退職金を分けて確認します。面接と内定通知で条件をすり合わせ、必要ならエージェントに交渉を依頼します。

保育士の平均年収と手取りの目安は保育士の平均年収、仕事内容は保育士の仕事内容で整理しています。ぜひ参考にしてください。

地域別の給料は保育士の給料事情(地域別)で整理しています。

記事の情報について

本記事は、保育士の仕事・転職・復職を検討される方に向けた一般的な情報提供です。 個別の労働条件や法解釈、園の運用についての判断は、勤務先・自治体・社会保険労務士等の専門家にご確認ください。

掲載情報は公開時点の公的資料・業界資料に基づき作成していますが、制度改正等により最新の内容と異なる場合があります。

公開日: 2026年10月25日最終更新: 2026年10月26日

執筆者

保育のハタラクナカマ編集部

編集部

保育士の転職・復職に関する情報を、一次資料と現場経験者の確認をもとに編集しています。

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保育士の求人を探すときに見るポイント|求人票の読み方

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保育士の給料が高い園・低い園の違い|求人票の見抜き方
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